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壱岐のような離島ではどんな仕事・産業がある?

壱岐のような離島ではどんな仕事・産業がある?

GWですね!皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

僕は有休を使って10連休を取得しました。GW前半は続百名城スタンプラリーのために五島列島や壱岐・対馬へ行ってきました。五島列島を訪れて感じたことはまた別の記事にするとして、今回は特に壱岐に焦点を当ててお話をしたいと思います。島内を散歩していて観光としての側面ではなく、島の人たちはどんな産業を育て、どんな仕事をしているのかが純粋な疑問として一番気になりました。観光でそこまで活性化している感じでもなく、街中を歩いてもシャッターばかりでビジネスの匂いがしなかったのです。中小企業診断士としては壱岐にどのような産業・仕事があるのか気になるところであり、それについて触れたいと思います。まず最初に、そう感じるまでに至った背景をお話しします。

壱岐へ行ってみた

壱岐の港

博多港から対馬へ向かうフェリーの中継地点に壱岐があります。僕はぶらり途中下車の旅が好きなので、対馬へ向かう前に壱岐に降りてブラブラ散歩することにしました。

壱岐にはフェリー発着の港がいくつかあります。僕は壱岐に降り立ったときは郷ノ浦港を、壱岐を発つときは芦辺港を利用しました。つまり西から東へ横断移動しました。

引用:Googlemap

引用:Google map

郷ノ浦港の近くには商店街があります。GW期間だし沢山人が居るのかな…と思いきや全然ひとが居ませんでした。というよりお店が空いていませんでした。唯一開いていたお店は地元の方が利用しそうな洋服屋さんが数軒くらいでした。街中で猫を見かけたその瞬間、速効でスマホ撮影!今日も癒されました 笑

その後も街中をブラブラしてみるも、車の通りは多いし家も多く見かけます。人は間違いなく居るのですが接客をしている様子はあまり見かけませんでした。タクシーもいくつか走っていましたが乗客を乗せている様子はありません。

壱岐の町並み

その後、市街地から移動すべく地域バスを利用しました。最初に乗ったとき、乗客は僕一人でした。自分だけの為に走ってくれているのかと思うと申し訳ないやらありがたいやらの気持ちになりました。10駅くらい通り過ぎ、ある停留所で何名か乗ってきました。その停留所は病院前。なるほど、バスは病院へ通う方が利用するのかと思いました。それでも乗車率はぱっと見20%くらいで採算合うのか心配になりました。

結局芦辺港に辿り着くまでそんな感じでした。もちろん島の雰囲気は観光客としては新鮮な感じがしてとても素敵なのですが、それはさておき中小企業診断士としては島の人たちがどう生計を立てているのかとても気になってしまいました。というわけで、前置きが長くなりましたが壱岐の産業等について調べた結果を紹介したいと思います。

壱岐の産業は?

壱岐の産業をGoogle 先生に聞いてみました。

主要産業と市場規模

1. 農業

  • 市場規模:
    • 農業産出額: 約45億円(2020年)
    • 主要品目: 米、麦、大豆、なたね、れんこん、イチゴ
  • 近年の動向:
    • 有機農業やブランド米の栽培に力を入れている
    • 農業従事者の高齢化や担い手不足が課題

2. 漁業

  • 市場規模:
    • 水産物生産額: 約20億円(2020年)
    • 主要品目: イカ、アジ、サバ、ブリ、ヒラメ、タイ
  • 近年の動向:
    • イカの一本釣り漁業が盛ん
    • 壱岐牛や壱岐豚などの畜産業も発展している

3. 観光業

  • 市場規模:
    • 観光客数: 約25万人(2020年)
    • 観光収入: 約25億円(2020年)
    • 主要観光スポット: 原の辻遺跡、辰ノ島、岳の鼻、聖母マリア像、猿岩
  • 近年の動向:
    • 海水浴や釣り、キャンプなどのアクティビティ観光が人気
    • 壱岐神楽や壱岐焼などの伝統文化も観光客に人気

その他産業

  • 造船業: 壱岐造船株式会社が操業
  • 食品加工業: 壱岐牛や壱岐豚を使った加工食品を製造・販売
  • 再生可能エネルギー: 太陽光発電や風力発電の導入に力を入れている

課題と展望

  • 人口減少と高齢化による担い手不足
  • 農産物や水産物の価格低迷
  • 観光客の滞在期間の短さ

これらの課題を克服するためには、農業・漁業の6次産業化、観光客の滞在期間の延長、移住・定住の促進などが重要と考えられています。

壱岐の産業の未来

農業や漁業といった第一次産業が主要産業なのは納得の結果ですね。特に漁業は島である強みを十分に活かせているでしょう。今後の産業の発展を考えると、やはり人口減少と高齢化が一番の課題なのではないでしょうか。壱岐の現在の島人口は約2.5万人で2040年には1.8万人・高齢化率40%になると推定されています。

ですから、若い人たちを島へ取り込んでいかなければいけないのですが今回散歩をしていて、壱岐という島はたまに行くには良いけれども、ずっと住むには若者にはつらいだろうなと思いました。コンビニなど気軽に立ち寄れるお店も少ないし、娯楽施設も少ないです。そういった環境でも若い人たちに定住してもらうためのマーケティング施策と受け入れ態勢の充実が重要になってくることでしょう。

また、人口減少にともない全国各地で問題になっている空き家問題が壱岐にも出てくるでしょう。この空き家をどう活かすかも考えなければいけないポイントの1つになりそうですね。一例を挙げればワーケーション施設などに利用するなどが考えられますが、時間がある時に他の手がないか僕も考えてみたいと思います。