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【雑談】慢性副鼻腔炎の手術・入院体験談

fukubikuen

5月は中小企業診断士としての活動というよりは表題の通り慢性副鼻腔炎の治療に多大な労力を費やしていました。放っておくと結構面倒くさいことになるので、この記事を見て症状に心当たりがある方は病院に早めに行くことをオススメします。残念ながら僕と同じく手術・入院になることになった方には入院前に用意しておいた方が良いものなど参考になりそうな情報を綴ります。

慢性副鼻腔炎とは

慢性副鼻腔炎は、副鼻腔(鼻の周囲とつながっている空洞)の長期間にわたる炎症または感染を指します。この病状は通常、鼻水、鼻詰まり、顔の痛みまたは圧迫感、そして味覚または嗅覚の減退といった症状を伴います。

副鼻腔炎は「急性」または「慢性」と分類されることがあります。急性副鼻腔炎は一般的に数週間以内に解消しますが、慢性副鼻腔炎の場合は、症状が数ヶ月以上にわたって持続します。さらに重篤な場合、慢性副鼻腔炎は数年にわたり繰り返し発症することがあります。

慢性副鼻腔炎の治療には、通常、ステロイドを含む鼻スプレーや抗生物質が用いられます。これらの薬は炎症を軽減し、感染を駆逐することを目指します。しかし、これらの治療法が効果を発揮しない場合や、副鼻腔のポリープ(小さな肉質の突起)などの物理的な障害が存在する場合には、外科的な処置が必要となることがあります。 (Chat GPT調べ)

慢性副鼻腔炎と診断されるまでの経過

僕は長い間鼻水や鼻づまりに悩まされていました。それこそ10年以上になると思います。最初は何かのアレルギーかと思い、アレルギー検査をしてみたものの何も反応なし。特別鼻が弱いだけなのかと思い、ずっと放置していました。いま思えばこの判断がまったくもってナンセンスでした。早いうちに耳鼻科に行っておけば薬の治療だけで済んだかもしれません。

2年前に咳喘息を患いました。薬を貰って治療を続けていたのですが、この1年後に茶色い鼻水が出るようになり、これはヤバいのではと思って初めて耳鼻科へ行きました。CTスキャンを取ったり色々な検査を受けた結果、慢性副鼻腔炎と診断されました。咳喘息になると副鼻腔炎になりやすくなるそうです。小さなクリニックでは設備が不十分ということで紹介状を書いて貰い大きい病院に行くことになりました。このときの僕は鼻水ドバドバなだけではなく、何か食べても味が分からないし、芳香剤を家に置いても匂いが分からないというような状態でした。

紹介された大きな病院でもCTスキャンや血液検査などを受けた結果、蓄膿が広範囲にみられることや鼻の骨の形状が左右で違う為に副鼻腔炎になりやすくなっているということが判明し、今後のことも考えて手術をすることになりました。

街中の耳鼻科クリニックに初めて行ってから実際に手術するまで実に4か月間もかかりました。その間、最低月1回は病院へ行かなければいけずお薬代も結構な金額を取られます。手術・入院費だけではなく、この辺りもお財布事情に大ダメージです。

入院・手術。そしてその後…

入院期間は6日でした。手術の前日に入院し、術後4日目に退院するという工程です。

入院する際に本当に良かったと心から思ったことが2つあります。1つは個室にしたこと、もう1つは事前に水を沢山買っておいたことです。個室にすると恐らく10万円ほど請求金額が上がってしまうのですが、ここで節約魂を発揮しない方が身の為だと思います。この理由は後程述べます。

入院時は鼻洗浄機とT字帯の購入が求められます。T字帯って何だろうと最初は思っていたのですがフンドシみたいなものでした。つけ方が分からなかったのですがネットで調べたらすぐに出てきたので、皆さんも事前に予習しておいた方が良いかもしれません。

入院初日は元気そのものですから特に何不自由なく病院内で過ごしていました。夜20時から食べ物を食べるのを禁止され、手術翌日までは何も食べれませんでしたが入院前で緊張していることもあってか空腹感は全然ありませんでした。

そして手術当日。

僕の場合は慢性副鼻腔炎のなかでも特に面倒くさい分類に入るものだったようで、3種類の手術を6時間かけて行いました。しかし、手術室に移動して5分も経たないうちに全身麻酔で意識が飛んでいたので、起きたら手術が終わっていたという感じでした。気が付けば自分の病床に戻っていました。

全身麻酔のせいで頭がボンヤリとしていますが、鼻にガーゼや綿球などを詰め込まれているため鼻呼吸できない息苦しさや鼻の痛み、身体のだるさなどはハッキリ感じました。鼻の中に色々詰まっているせいか、唾を呑み込むだけで変な感じになるのでこれを我慢して口呼吸しなければいけません。口まわりが乾燥するのでこれもしんどかったです。もしかしたらリップクリームもあると良いかもしれません

さて、痛みとは別にここで1つの戦いが始まります。そう、トイレ問題です。

病床に戻ってから4時間は完全安静で動けません。手術前から数えると実に10時間以上もトイレに行けないことになります。にもかかわらず点滴によって栄養と共に水分が補給されているので自然と尿意が発生します。

僕の入院した病院は一応ベッドの横に尿瓶が備えてありましたが体がを動かせないので看護師さんを呼ぶ必要があります。頼めば楽になるけれど恥ずかしいから出来れば頼みたくないという謎のプライドが邪魔をしており僕は尿意を我慢していました…笑

結局、完全安静が解除されたあとにトイレへ行けるようになりました。しかし術後翌日の昼までは車イスで移動しなければいけないのでこれもまた看護師さんを呼んで移動を手伝って貰う必要があります。このとき、本当に個室で良かったなと思いました。点滴の影響でトイレが近くなるので頻繁に行くのですが、共同ルームにするとトイレは廊下を出ないとない場合が多くあります。術後は頭がボンヤリしているし体が重くて思うように動けませんからすぐ目の前にトイレがあるというのはかなりの安心感です。

同じ部屋の人の生活音がだとか自分が音を出さないよう気を付けなければ、とかいったことを気にしなくて良いというメリットが個室にはあるかと思います。しかしそれ以上にトイレ問題を解決できることが圧倒的なメリットだと思いました。

手術翌日からは熱が出ます。これは多くの人がそうなるようで僕も例外ではありませんでした。38度ほど出るので頭が痛いわ鼻は痛いわで翌日もほぼ動けません。タンをはけば血の塊が出てきたり、鼻にツッコんで血濡れた綿球を取り替えたりする日々が続きます。この日から朝・昼・夜に3食ご飯が出るのですが、咀嚼したり呑み込むのも何か違和感があって一苦労でした。

一応、この日から病院内であれば自由に移動して良い事になっているのですが、とにかく体がだるいし、あちこち痛いしで全く自分の部屋から出ることはありませんでした。というかトイレ以外はひたすら寝て回復に専念していました。このときに良かったと思ったのが事前にたくさん水を買っておいたことです。飲み物を買いにいく余裕すらありませんから事前にストックしておくことはとても大切です。だいたい2-3リットル分くらいは入院日にストックしておいた方が良いと思います。

日が経つにつれ症状も少しずつよくなっていき、退院日の前日には点滴もなくなりました。しかし、鼻の痛みと熱は残っているのでやっぱりシンドイことには変わりありませんでした。それでも自分の病室内をウロウロしたり座ってのんびりテレビを見るくらいの余裕は出来るようになりました。

そして退院。まだ微熱や鼻の痛みは残っていますが一応外に出ても動けるくらいにはなっていました。しかし、まだ鼻に色々詰め込まれているので会話はちょっと難しい状態ですし、体調が悪いことに変わりはないので長時間の行動も難しいです。

退院後1週間経過して

内服薬を1日2回飲む生活を続けます。1週間経つころには一応最低限の生活が出来るようになっていますし、いまこうやってブログを綴るくらいのことも問題なく出来ます。しかし相変わらず鼻には綿球を詰め込んでおり、タンを出せば血が混じっているというような状態です。でも間違いなく回復している実感があるので、今はもう楽観的です。この状態になれてきたというのもあるかもしれませんが…笑

そんなわけで副鼻腔炎で手術するくらいまで悪化すると中々大変です。

皆さんも鼻に異変を感じたら早めに病院へ行くことをオススメします。