続日本百名城スタンプラリーで長崎県の五島列島に行きました。お城巡りも楽しかったのですが、伝統的工芸品であるバラモン凧の存在を知る機会があり興味を持ちました。このような工芸品を未来へ継承するためには若い職人さんの存在が必要不可欠です。どの業界でも離島では人手不足が顕著だと思いますがバラモン凧の職人はどうなのでしょうか。気になったので調べてみましたので旅行の話と合わせて紹介します。
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長崎港からフェリーで五島列島の福江港へ向かう
五島列島は長崎港から高速フェリーで向かいました。天気は残念なことに雨が降っていたので、そこまで道中の景色は楽しめませんでしたがやはり船に乗るだけでもテンションが上がります(笑)
五島列島の福江港ターミナルに着いたころには雨はやんで曇り空になっていました。蒼天が見られないのは残念でしたが雨が止んだだけでも不幸中の幸いというものです。
散歩をしていると、どことなく昔なつかしい建物が迎えてくれます。猫も迎えてくれました(笑)
福江城に辿り着き城周辺を探索しました。
その後、城内にある五島市観光歴史資料館で続百名城スタンプラリーを押しました。
せっかく五島市観光歴史資料館に来たので館内も見学させて貰いました。時間はたっぷりあったので館内で上映している五島列島の紹介ビデオを閲覧。内容は五島列島の伝統的工芸品であるバラモン凧に焦点を当てたものであり、僕はそこで初めてバラモン凧の存在を知り興味を持ちました。
バラモン凧とは
バラモン凧は五島列島の福江島に伝承されています。勇壮な鬼、武者兜、渦潮を描いた力強いデザインが特徴です。「ばらか」という言葉に由来し、「荒々しく向こう見ず」な精神を表現しています。
江戸時代初期から伝わり、五穀豊穣や無病息災を祈願して揚げられてきました。近年は芸術作品としても注目を集め、国内外で展示されています。
毎年5月のバラモン凧揚げ大会では、大小様々な凧が青空を舞い、島の熱気が伝わります。伝統文化に触れ、島の魂を感じられます。
バラモン凧の職人と継承について
バラモン凧の職人は、代々受け継がれた技術を用いて、一筆一筆丁寧に凧を制作しています。主に竹、和紙、柿渋を使い、力強さと繊細さを兼ね備えた作品を生み出しています。
近年は、高齢化や担い手不足の影響で、バラモン凧の職人が減少しています。
伝統文化の継承が危ぶまれるなか、五島では様々な取り組みが行われています。
主な取り組み
- 後継者育成: 地元の学校やワークショップなどで、子どもたちにバラモン凧作りの技術を伝授
- イベント開催: バラモン凧揚げ大会や伝統工芸展など、バラモン凧の魅力を広く伝えるイベントを開催
- 商品開発: 伝統的なバラモン凧に加え、現代的なデザインを取り入れた商品を開発し、新たなファンを獲得
- 情報発信: インターネットやSNSを活用して、バラモン凧に関する情報を発信
これらの取り組みにより、バラモン凧の継承を推進しています。
バラモン凧は、五島列島の歴史と文化を伝える貴重な存在です。職人の技と継承の取り組みを応援し、伝統文化の灯火を守り続けていきたいものです。
ただ、五島に行って初めて知った僕が言えたことではないかもしれませんが今回僕が調べた結果バラモン凧は比較的メディアで取り上げられている方だと思いました。全国にはバラモン凧よりもマイナーで、ただし歴史ある伝統的工芸品が数多くあると思います。そのような伝統的工芸品の継承も日本大好き&中小企業診断士の僕としては何とかしたいなぁと思う次第です。