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Web3.0×NFTアートを活用した地域活性化事例

Web3.0時代におけるNFTアートを活用した地域活性化事例

最近ではNFTデジタルアートを発行して、地域活性化の財源にする地方自治体が見られるようになりました。これから訪れるWeb3.0時代を先駆けた新たな財源確保の施策として注目されています。この記事では、NFTアートを活用した地域活性化事例を紹介します。

関連記事:『Web3.0を活用した地域活性化の取り組み事例

そもそもNFTアートとは

NFT(Non-Fungible-Token)は非代替性トークンとも呼ばれるブロックチェーン上の固有の岸城を保持するトークンのことを指します。これまでデジタルデータ1つとっても容易にコピーが可能であり、そのデータの所有を証明することは不可能でしたがブロックチェーンによりデジタル上でも価値を保存できるようになりました。これがNFTです。

NFTで代表的なものとしてアートが挙げられます。NFTアートは、実際の絵画と同様に非常に高い価値が付けられることがあります。

BAYC
引用:『Forbes「再び盛り上がるNFT市場、「猿のイラスト」が27億円で落札」

NFTアートの代表例として「Bored Ape Yacht Club (BAYC)」があります。上記のようなサルの絵が描かれたNFTアートで27億円で落札されたこともあります。エミネムやジャスティン・ビーバーなどの著名人が保有していることでも知られています。

事例1 錦鯉のNFTアート (新潟県長岡市山古志)

引用:『Nishikigoi NFTホームページ

新潟県長岡市山古志は錦鯉をシンボルにしたNFTアート「Colored Carp」を発行および発売しました。急激に人口減少が進む山古志地域(旧山古志村)の地域活性化施策となります。

山古志は「錦鯉」発祥の地です。この地域は2004年の中越大震災で全村避難になるほど壊滅的な被害をもたらしました。震災発生当時約2,200人いた地域住民は、今や約800人となり、高齢化率は55%をこえ、地域は消滅の危機にあります。

「Colored Carp」のNFTを購入した人はデジタル住民票を得ることができ、専用のコミュニティチャット内(Discordを使用)で意見を発信することができます。NFTの販売収益の使い方をコミュニティメンバーが意見を出し合ったり投票するなどして新たな地域づくりをすることを目的としています。

デジタルの世界で関係人口を増やすだけではなく、NFT販売で収益を得ると同時にNFT購入者に街づくりに協力してもらうことで地域に愛着を持って貰うこの戦略はとても興味深いものだと思いました。

事例2 少女のイラストNFTアート (大阪府泉佐野市)

引用:『読売新聞「ふるさと納税、返礼品にデジタルアート…NFTで本物証明、転売のリスクも」

ふるさと納税の返礼品として、NFTアート作品が見られるようになりました。大阪府泉佐野市はイラストレーター「Ame-chan」のアートをNFT化し、ふるさと納税の返礼品として出しました。

提供する NFT アートは、日本発のNFTプロジェクト「Kawaii Girl 」の作者Ame-Chan氏が、泉佐野市をテーマに描いたジェネレーティブアート(アルゴリズムや数学的手法などから生まれる偶然性を取り入れて作られるアート)作品。複数のパーツで構成されており、大阪湾や関西国際空港、離着陸する飛行機が一望でき “恋人の聖地”をかかげている泉佐野市の観光名所「LOVE RINKu」をデザインしたとのこと。風景や登場人物などがそれぞれ異なる組み合わせの、合計 50 種類が用意されました。

ふるさと納税は特産品が豊富な自治体に注目が集まりやすいですが、NFTアートなら特産品が限られる自治体でも制作が可能なところがポイントです。

事例3 ちっちゃいおっさんNFT (兵庫県尼崎氏)

引用:『PRtimes「【NFTが生み出す新たな地方創生のカタチ】兵庫県尼崎市の非公認ご当地キャラクター「ちっちゃいおっさん」がNFTに初参戦」

ブロックチェーン機能を用いたオープンガバナンスによるトークンエコノミー(地域経済圏)の形成を目的に、兵庫県尼崎市非公認ご当地キャラクター「ちっちゃいおっさん」のLINEスタンプ五種類をNFT化し、HEXAにて販売がおこなわれました。

このように単なるアートではなくLINEスタンプとして使えるNFTアートもあります。

ちっちゃいおっさんとは

兵庫県尼崎市非公認ご当地キャラクター

尼崎とお酒とカラオケを愛するハイテンションな45歳(中年)

『笑う門には福来たる♪』

と、チビッコ達の明るい未来のために日本人として「大切なこと=道徳(感謝の気持ち、あいさつ、思いやり)、ユーモア等」を伝えるべく、いつもほろ酔い笑顔で奮闘中♪

「子供達が「徳を以って徳に報いる」大人になりますように切に願っています。 その為のPR活動を、ワシが少しでもがんばってみんなに伝え続けていく事。 それこそが尼崎や日本の未来を明るくするんや!たぶん、いや、きっと!!!\(^O^)/」 byちっちゃいおっさん

事例4 竹神社デジタル御朱印 (三重県明和町)

引用:『空き家リノバニュース「【神社では日本初】NFTを活用した地域文化のデジタル実装に向けて、三重県・竹神社でNFT「竹神社デジタル御朱印」の頒布が8月より開始」

CryptoGames株式会社は、三重県で地方創生の取り組みをしている一般社団法人明和観光商社と共に、竹神社 (三重県明和町)の御朱印をモチーフとしたNFT「竹神社デジタル御朱印」を無料配布し、有志者から公募した明和町にまつわるアート作品とデジタル御朱印のメタバース展示をおこないました。

NFTアートはメタバースとも相性が良いのでメタバースによる展示会でプロモーションは今後も増えていくことが予想されます。

三重県明和町では明和観光商社と地域コミュニティが中心となり共助による地域づくりのあり方を模索する取り組みを推めており、NFTをイベント時に活用することで人々の生活領域における支え合いやデジタル技術の活用を促進することを目的として本取組を企画したとのことです。

事例5 京都の学生によるNFTアートプログラム (京都府京都市)

引用:『NEO KYOTO NFT ARTs

NEO KYOTO NFT ARTsとは、京都市内の学生が未来の京都の空間やコンテンツをイメージしたNFTアートを作成し、グローバルに向けて展示・販売するプログラムで、販売収益の一部が市の教育に寄附されます。

歴史と文化の街として世界的に人気が高く、また学生の多い街としても知られる京都市において、Web3.0の仕組みを活用することで、アートと融合したクリエイティブな街づくりのエコシステム構築するアイデアとして企画されました。

このように学生が力を発揮できる場を提供すると同時に地域活性化も兼ねた取り組みは良いモデルケースだと思います。今後の取り組みに注目ですね。

まとめ

今後もWeb3.0時代が近づくにつれどんどんNFTアートを活用した地域活性化施策が増えてくると思います。NFTアートはアートそのものが評価されるというよりも、そこに込められた想いに共感して購入する人の方が多いように見受けられます。

そのため、NFTアートを活用して地域活性化のための財源を確保したい地方自治体は自分たちがどうありたいかパーパスを明確にし、マーケティングの視点から価値観を伝え、NFTアートを設計する必要があります。

NFTアートを活用した地域活性化に興味のある自治体がありましたらぜひお気軽にお声がけください。

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