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中小企業診断士になるメリットは? どんな仕事がある?

中小企業診断士になるメリットは?どんな仕事がある?

中小企業診断士は国に認められた経営コンサルタントの資格であり毎年2万人近くが受験しています。しかし受験科目数は7科目あり合格率も5%程度と狭き門のため資格の取得には多くの労力と費用が発生します。この記事では、これだけ苦労して取得する中小企業診断士という資格にはどれだけのメリットがあるのかやどんな仕事があるのかを解説します。

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中小企業診断士になるメリットは?

診断士

「中小企業診断士」と検索すると検索サジェストに「中小企業診断士 意味ない」「中小企業診断士 やめとけ」などと表示される場合もあります。資格を取得する苦労のわりに報われないと評価されることもある中小企業診断士という資格ですが、少なくても僕は取得して良かったと思っています。

中小企業診断士になった僕が自身や周囲を見て、中小企業診断士になるメリットは以下があると考えています。

さまざまな知識や経験を得る機会が沢山ある

中小企業診断士の集まりである診断士協会にはたくさんの研究会があります。研究会に入ればSDGs、地方創生、マーケティング、中小企業政策、営業方法、生産管理、小売業界、医療業界などあらゆることの知識を学び、実践経験を積ませて貰える機会を得られます

興味のある分野において共に学び高めあう環境があることは自分のスキルアップになるので、企業内診断士も独立診断士も自分のキャリアを形成していくうえで貴重な環境になるでしょう。

すごい人脈ネットワークが出来る

僕は中小企業診断士になってすぐに色々な研究会に足を運び色々な方と名刺交換をしました。名刺を見ると、誰でも知ってる東証一部上場企業の管理職や役員、ベンチャー企業の社長、元官僚、弁護士や税理士などの他士業などスゴイ肩書を持つ方々ばかりでした。

なかには僕みたいに大した経歴がない者もいるかもしれませんが、基本的に優秀な方々ばかりです。そういう方々と自然な形で知り合い情報交換をする機会があることは、企業内診断士にとっても独立診断士にとっても新たなビジネスチャンスを探るうえで嬉しい環境なのではないでしょうか。

他診断士と差別化しやすく仕事をシェアする風土がある

中小企業診断士は独占業務がない代わりに多様な仕事を請け負うことができます。仕事が多様だから得意なコトや得意な業界、職種など他の診断士と被りにくく他の士業に比べて自分の強みを差別化しやすいです。

そういった背景があるからか、中小企業診断士界隈は先輩診断士や診断士協会が新人に対して仕事を分けてくれたり一緒にやろうという文化が育っているように僕は感じています。

他の士業には独占業務があると言っても、同じ士業内で仕事の奪い合いが発生するわけですから営業が得意でなければ食べていくのは大変です。それならば共創の文化があり様々な仕事が転がっている中小企業診断士の方が逆に食っていきやすいのでは?と僕は最近考えています。

副業しやすい

中小企業診断士になると先輩診断士や診断士協会から色々な仕事のお誘いを頂く機会があり、それは平日フルコミットで働いている企業内の診断士でも副業としてやっていける質量の仕事も少なくありません。そのため、企業内診断士として副業をしながら実力をつけて、満を持して独立するという流れを作りやすいです。

資格を取ったらすぐに独立するのも良いですがリスク回避がしやすい資格でもあると言えます。

中小企業診断士の留意点

中小企業診断士の留意点

逆に中小企業診断士の留意点をご紹介します。

資格の維持が大変

中小企業診断士の資格維持のためには5年間で「知識の補充に関する要件(理論ポイント)」を5回以上、「実務の従事に関する要件(実務ポイント)」を30点以上を満たし、経済産業大臣に更新の申請をする必要があります。

どういうこととかと言うと、お金(数千円~数万円/回)を払って研修を5回受けて、中小企業診断士としての実務を30回しなければいけないです。企業内診断士は中々実務経験を積む機会を得ることが難しいので、そういう場合は数万円払って先輩診断士の指導のもと経営診断をしにいくことになります。

結論、資格維持のためにお金も時間も結構かかります。僕もそうですが企業内診断士は実務ポイントが結構悩みの種になりがちです。

資格を取っただけでは何も変わらない

中小企業診断士の資格を取ったら何かを得られるかと言うと、ぶっちゃけ何も得られません。ただし、自らドンドン前に進む人には道が拓ける環境です。資格を取ったらそこがスタートラインです。そのあと、自分で何かをしようとしないと何も変わらないということは当然に認識しておくべきことになります。

中小企業診断士にはどんな仕事がある?

中小企業診断士の仕事の一例を紹介します。

コンサルタント

中小企業診断や県庁、商工会向けのコンサルが主な業務としてあります。コンサルの内容は様々で経営診断や補助金支援を中心に、各診断士が自分の強みを活かしてマーケティングや営業、人事、生産管理、SDGsなどをコンサルする場合もあります。

公的支援機関従事

中小企業診断士には公的支援機関の経営相談窓口や派遣スタッフなどの仕事や補助金の審査員をする機会があります。半公務員的な形で働くスタイルです。

セミナー講師

商工会や中堅以上の企業内でセミナー講師をすることもできます。中小企業診断士試験の受験生や同じ診断士相手にもセミナーをする場合もあります。コンサルと合わせて行う人も居ます。

補助金書類作成支援

補助金書類作成支援も中小企業診断士の中軸的活動です。空いた時間に出来るので企業内診断士に大人気です。

書籍や記事の執筆

書籍を出版する中小企業診断士も居ます。いつか僕も何か出版したいです…笑

実務補習の指導員

中小企業診断士の資格を更新するために実務補習、実務従事というものがあります。この指導員の仕事を診断士協会から受けることができます。

まとめ

留意点もありますし、中小企業診断士はやめとけと言われたりすることもありますが基本的には僕は中小企業診断士は良い資格だと思います。

自ら前に進もうとすれば、それに応えてくれる環境は間違いなくありますので興味のある方はぜひ診断士を目指してみてください!

中小企業診断士の試験については中小企業診断協会のホームページをご確認ください

何かありましたら僕でよければいつでもご相談に乗りますのでお気軽にお問い合わせください!