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2021年(令和3年)中小企業診断士試験に完全独学で合格するまで【2次試験の概要】

2021年(令和3年)中小企業診断士試験に完全独学で合格するまで【2次試験の概要】

こんにちは。グシオです。

この記事では2021年(令和3年)中小企業診断士の2次試験についてお話しします。

前回の記事『2021年(令和3年)中小企業診断士試験に完全独学で合格するまで【1次試験の概要】

2次試験の勉強を始めるまで

初受験される方は試験直前まで1次試験の勉強だけで精一杯で2次試験の勉強を始めるのは1次試験が終わってからになるかと思います。僕もそうでした。

1次試験はマークシートであり、翌日には各大手予備校が解答速報が出るのでこれを確認すれば自分が受かっているのか大体分かります。僕も1次試験終わって数日後にTACの模範解答を見て自己採点し、1次試験通過の気配を感じ取ったのが8月24日頃(日にちはうろ覚えですが)。このタイミングではじめて2次試験の過去問に目を通しました。

始めて問題を見たときの感想としては「事例1、事例2、事例3は何とかなりそう。事例4は出来る気がしない!」でした。2次の記述試験は11月7日なので2か月半でどこまで合格圏内に近づけるかという勝負が始まりました。

2次試験の勉強方法

中小企業診断士試験の参考書

 2次試験はすべて記述問題ですが毎年波乱が起きます。なぜなら公式が2次試験の模範解答を公開しておらず、何を書けば正解なのかよく分からない為です。さまざまな予備校が毎年2次試験の予想回答を出していますが、予備校ごとに書き方も答える内容も割れることも少なくありません。例外的に事例4はほぼ計算問題なので予備校ごとの回答の差異は少ない傾向があります。

回答はありませんが問題は公式が無料で公開しています。

参考:『中小企業診断士試験ホームページ

僕が2次試験で使った参考書は以下になります。

・ふぞろいな答案分析

・ふぞろいな合格答案10年データブック

・TAC 2次試験過去問

・TBC 2次試験対策テキスト

・30日完成!事例4合格点突破計算問題集

・解き方の黄金手順

一部の著者の方には申し訳のない評価をしてしまうことになるのですが(すみません。。)、上記すべてを利用してみた結果、忖度なく参考書の有用性を記載すると以下になります。

参考書名優先度
ふぞろいな答案分析高い
ふぞろいな合格答案10年データブック低い
TAC 2次試験過去問普通
TBC 2次試験対策テキスト普通
30日完成!事例4合格点突破計算問題集最優先
解き方の黄金手順低い

 一番最初に始めた参考書は「ふぞろいな合格答案」です。これは問題を解く際の思考プロセスや回答の書き方が非常に参考になります。どんなふうに回答を書けば良いのか、この参考書をベースにしました。ただ、それでも不安があったのでTACの過去問やTBCの対策テキストも並行して利用し、各予備校それぞれの回答の記述方法を学びました。たとえば、ふぞろいやTBCは比較的回答について端的に箇条書きで複数書くことが多いですがTACは読みやすい文章形式で回答をまとめる等の違いがあります。色々比較しながら利用して、最終的には各社の記述方法で良いと思った書き方を採用するようになりました。

 ちなみにTBCメソッドは色々と理屈がしっかりしてコレが出来たら問題解けそう的な雰囲気はあるのですが、正直内容がよく理解できなかったので全く身に付きませんでした(笑)

 2次試験で一番推したい参考書は「30日完成!事例4合格点突破計算問題集」です。これがなければ僕は合格できなかったといっても過言ではありません

 事例4には終始とても苦戦していたのですが、頻出問題が多数収録されていて僕が受験した年はこの問題集さえやっておけば足切り(40点未満)は確実に回避できたと思います。2021年(令和3年)事例4のなかで最も難しく多くの受験生を悩ませたであろうNPVもこの問題集をやっていれば割と何とかなりました。

 逆に「解き方の黄金手順」はあまりピンと来ませんでした。何回も過去問やってれば自然と身に付くことが書いてあるだけに感じた為です。使いこなせていればまた違った感想になったのかもしれませんが、僕は買わなくても良かったかなと思ってしまいました。

 自分の回答が正しいのか正しくないのか最後までよく分からないまま過去問と事例4計算問題集を試験当日までひたすらやっていました。だいたい毎日2時間くらい1日も欠かすことなく勉強していたと思います。予備校が開催する模擬試験は(面倒くさかったので)受けることなく、試験当日を迎えました。

試験当日

電卓

僕はNTT中央研修センターなる場所で試験を受けました。机がしっかりしていて快適な受験環境。さすが天下のNTTって感じでした(笑)

2次試験は電卓の使用が許可されているので電卓は必須。マーカーの使用も認められていますが、僕は使いませんでした。

試験は何と言っても時間が足りない。これに尽きます。

前日まで過去問を解いていたときは1問あたり60分かからず回答を終えれていたのですが、本番では全ての事例において時間をフルに使っても心許ない回答のまま終わってしまいました。なので、書き方のテクニックがある程度固まったら早さを毎回意識して練習をしないとダメだなと試験当日になって実感しました。

これはもうダメだ…と合格をなかば合格を諦めていたのですが、自分が出来ないときは他の人も出来ていないものです。2次試験記述の合格発表を恐る恐る眺めて自分の合格番号を発見したときは本当に心から嬉しくて感動しました。こんなに達成感を味わえたの何年振りだっただろう。あのときの想いはこれからも大事にして、中小企業診断士としての道を歩みたいと思っています。

そんなこんなで2次試験記述を合格して口述試験を迎えることになりました。合格率99%と言われていますが口述試験もとても緊張するものです。その理由については次回の記事でお話ししたいと思います。